2009.03.01 御前山(春を探しに御前山)

【日 程】2009.3.1(日)
【コース】境橋-栃寄-ヒノキの森-御前山-湯久保尾根-宮ヶ谷戸
【メンバ】渓、BlueMountain、K◇、BBR、和名倉山の住人(記)
【天 気】曇り(金曜日の雪が残っている。山頂付近では、時折白いものが舞う)
【報 告】
 2月の異常な温かさにより、早咲きの枝垂れ桜も咲き始めた今日この頃。春を探しに御前山へ行こうと企画したのだが、直前の2/27(金)に東京では雪が降り、思わぬ冬山となってしまった。

 立川6:39の四季彩号で奥多摩へ。中央線の新型車両ならドアがボタンで開閉できるので、寒くないのだが、この四季彩号は、駅に着くとドアが全開になるので、冷気が入ってくる。今回は、前日から、三頭山避難小屋泊で月夜見-小河内経由で来られるK◇さんと、山頂で合流する予定でいたので、奥多摩では、私とBBRさん、BlueMountainさんの3名でスタートと思っていたら、渓さんがいらっしゃった。渓さんは、2/25に、今回の山行の参加申込メールを送って下さったのだが、それが私の所に配信されていなくて、計画書から名前が漏れてしまっていた。大変失礼な事をしてしまい、申し訳なかった。

 7:50の峰谷行きバスは、我々の他は、4,5人程度でがらがらだった。10分程で境橋BS着。ここから4名で歩きだす。暫くは、舗装された車道歩きだ。東京では、金曜に雪が振り、春から冬に戻ってしまったので、皆さん防寒着を着込んでいて、歩きだしたら、すぐに暑くなった。養魚場の前で衣服調整。今日は、気温は寒いが風が無いため、歩くとすぐに汗ばむ。

 車道を暫く歩き、手打ちそば屋などがある都民の森(体験の森)に着く。この上に、車止の鎖があり、その横をすり抜け、なおも車道を進むと、右手にヒノキの森コースの入口の分岐があり、これに入る。このコースは、暫くは杉林の急登が続き、息が上がる。杉がヒノキに変わると、登山道も雪で真っ白になり、雪道をジグザグに登るようになる。沢筋に入ると積雪は多くなり、獣以外のトレースが全く無いので、深い所では10cm以上雪があるだろうか。

 丸太の橋も雪が積もっていて、滑りやすいので慎重に通過。岩の手前の看板から左寄りに上がり、もう1ピッチ程で、惣岳山と御前山の間の稜線に出た。さすがに稜線の縦走路は、登山者の踏み跡があり、12本爪のアイゼンの跡も見える。もう11時なので、三頭から来られるK◇さんは、とっくに御前に着いていると思い、ヤッホーと声を掛けて見るが、後ろ(惣岳山方面)から、別パーティの女性の返事があっただけで、御前まではまだ400m以上あるので、さすがに声が通らないようだ。

 11時過ぎに御前山頂へ着いたが、先行者は2名しかおらず、K◇さんは居ない。K◇さんの携帯が、しばらく圏外だったようで、連絡がつかなかったので、先へ行ってしまったんだろうと思い、とりあえず、昼飯の休憩とする。渓さんが白ガス(ガソリン)コンロでお湯を沸かし始めた頃、東側から大勢の団体さんが登って来た。湯久保コースで来られたのなら、K◇さんとすれ違っているかも知れないので、聞いてみようとしたが、このパーティは、我々と同じ都民の森から別ルートで登って来られたそうで、湯久保尾根コースでは無いとの事。山頂は、このパーティの到着で、あっという間に賑やかになった。

 お湯が沸くころに、先に下山したと思っていたK◇さんが、あらわれた。三頭から結構時間がかかり、特に惣岳山の登りがきつかったそうだ。到着時刻は、我々と10分も違わず、丁度山頂で合流できて良かった。K◇さんは、とっくに先に行ってしまったと思いこんでいたので、我々が休憩が終わるまでに合流できなければ、おそらく我々が先に下山開始していたことだろう。渓さんから紅茶をいただき、昼食をとり終えたら5人で記念撮影。風は無いが、日差しの無い曇り空で、周りは残雪のため、休んでいると結構寒い。

 スパッツを着け、上着を着込んで下山開始。暫く下ると、都民の森の分岐があり、これを右に行くと湯久保尾根になる。踏み跡はあるものの、今日は余り、人とすれ違わない。このコースは結構距離があり、途中で2,3回休憩して、宮ヶ谷戸に着いた。バス停には、最後に追い抜かれた単独行氏がいただけ。バスまで30分程なので、スパッツを外して干しておく。バス停の向いに古い石碑が沢山あり、見ると、みな年代が違っていた。文久、文化、嘉永、安政、元治といずれも江戸時代の古いもので、昔からこの辺りが交通の要所であったことがうかがえる。今日の目的は「春を探しに御前山」だったが、金曜の雪で、思わぬ冬山となってしまったが、下山したら、しっかり花粉で目がかゆくなり、春を体感する事となってしまった。