2009.05.29−30 白馬岳

【コース】予定:猿倉−大雪渓−白馬岳−雪倉避難小屋△−犬ヶ岳(栂海山荘△)−親不知(2泊3日)
     実績:猿倉−大雪渓−村営山荘△−白馬岳−小蓮華岳−白馬大池−栂池(1泊2日)
【メンバ】M24、和名倉山の住人
 急行アルプスが無くなってから、平日、白馬に朝の内に着く事ができるのが、唯一、急行能登の夜行だけだ。東京を出る時は、雨だったが、天気予報では、新潟は曇り時々雨程度。わずかな期待で出発。糸魚川では、大糸線の始発まで1時間半あるので、明るくなり始めた街中を散歩したが、コンビニなどは無かった。南小谷までの途中で雨が降って来たが、白馬に着いた時には止んでいた。白馬駅から、shurimpさんの車で送ってもらい、猿倉へ。さらに、行者大蒜までいただいた。ここでは、わずかに晴れ間も見えたので、記念撮影してからshurimpさんとわかれて出発。

 白馬尻までは、登山道が一部川のようになっていたり、長走沢は、木の板1枚と手すりだけの簡易な橋が掛けられていた。馬尻の小屋は除雪作業中。その先で、左に来ていると勘違いして、うっかり、白馬沢の方に行きそうになるが、oregon(GPS)と地図で再確認。軌道修正して、さらに大雪渓を登る。ベンガラが左手の方に撒かれているが、左右からの落石がたくさんあるので、なるべく石の少ない辺りを登る。

 途中の急坂は、中央の草付きの中の夏道を行くが、この辺りから、かなり雨が強くなり、小雪渓を右手に曲がる頃には、濃霧で全く景色が見えない。右手に水の流れる音が聞こえて来て、もうそろそろ稜線も近いだろうと思った時、左上に村営小屋の屋根が見えた。雨でずぶ濡れになったのに加え、濃霧と寒さで、小屋へ避難。入口が判らず小屋を3/4周して、2階の廊下から上がらせてもらった。時間も15時になっていて、雪倉までは行けないと断念、今日はこの小屋泊まりとする。宿泊者は我々だけ、小屋の従業員の方が多かった。

 小屋の乾燥室で、濡れたものを干して、食堂のストーブの前で、冷えた体を温める。当初予定の雪倉避難小屋まで行けなかったので、翌日にも、その先、栂海山荘までは、辿りつけないと判断。翌日の計画を再検討。翌日の天気予報は、曇りのち雨。しかし、現在小屋の外はかなり激しい雨が降っている。明日も朝から雨なら大雪渓を下り、曇りなら栂池へ下山する事にした。海の日なら1つの布団に3人という混み様だが、今日は我々だけなので、ぐっすり寝られた。

 翌朝は奇跡的に晴れて良い天気。ただ予報では、15時頃から雨との事なので、急いで栂池へ向かい出発。まずは、目の前に雪渓を登り、夏道の出ている稜線でアイゼンを外す。白馬山荘の石垣の中を抜け、頂上へ。杓子、白馬鑓、鹿島槍など展望が広がり、昨日の雨が嘘の様。

 白馬岳から三国境、小蓮華岳へ向かう。途中、雷鳥がたくさん見られた。雷鳥が出てくると天気が悪くなる前兆で、ぽつりぽつりと降り始めた。雷鳥坂から右下に白馬大池が見下ろせる。白馬大池は雪の下だが、南側は青く水の色が透けているので、上は歩きたくない。対岸に夏道が見えるが、その先に雪渓があり、雪渓の向こう側まで池の縁を歩き、そこから、岩についたペンキの通り白馬乗鞍に登る。乗鞍の下りで、残雪の斜面で道を失い、這松の藪を漕ぐが、その下も雪の斜面が続いているので、アイゼンを着けて雪の大斜面を下る。

 天狗原へ下ると、わずかに木道が出ているが、すぐに雪に消え、赤布をたよりに東進するも、思わず東の雪の原に向かいそうになり(GPS軌跡の消えている所)、軌道修正して右下へ。下り出すと下に、ロープウェイの駅が見えた。11:18に駅に着くと、すぐにロープウェイが出るとの事で、ロープウェイ、ゴンドラEVeを乗りついで、昼前に下山した。

白馬村営頂上小屋 素泊り 6300円、コーヒー450円、牛乳150円
栂池ロープウェイ 720円、ゴンドラEVe 1000円、バス栂池-白馬 540円
白馬駅前の食堂:カツ丼800円、トンカツ定食980円、観光案内所であずさの安い切符を購入


oregon軌跡

5/29朝:猿倉駐車場より
前日の雨が嘘の様な朝の晴れ間
杓子と白馬鑓
白馬山頂にて、後ろは剱岳、大日岳
雷鳥が出てくると天気は悪くなる。