2009.7.25−29 夏合宿(南アルプス 悪沢岳、赤石岳、聖岳)

【日程】
7/25:東京−静岡駅−(バス、しずてつジャストライン)−畑薙第一ダム−(東海フォレスト送迎バス)
    − 椹島ロッジ(移動のみ)
7/26:椹島ロッジ − 千枚岳 − 荒川岳 − 中岳避難小屋
7/27:中岳避難小屋 − 赤石岳 − 百間洞山の家
7/28:百間洞山の家 − 兎岳 − 聖岳 − 聖平小屋
7/29:聖平小屋 − 聖沢登山口 − 椹島ロッジ − 静岡駅 − 東京

【コース】
7/26:椹島ロッジ3:10 − 千枚小屋10:00 − 千枚岳11:35 − 荒川岳13:50 − 中岳避難小屋15:30
7/27:中岳避難小屋4:50 − 荒川小屋5:50 − 赤石岳9:00 − 百間洞山の家11:25
7/28:百間洞山の家5:40 − 中盛丸山7:20 − 兎岳9:35 − 聖岳12:25 − 聖平小屋14:45
7/29:聖平小屋4:30 − 岩頭滝見台5:15 − 聖沢登山口9:10 − 椹島ロッジ10:20

【メンバ】C.L. :pitagon、M24、BBR(記)

【天気】
7/25:AM晴れ・PM曇り後雨
7/26:AM晴れ・PM曇り後雨
7/27:AM雨・PM雨のち晴れ
7/28:AM晴れ・PM雨
7/29:雨

【報告】
7/25:
9:50、定刻どおり静岡駅前からバスに乗り出発する。出発時は残念ながら雨であった。12:00-15、大井川鉄道井川駅にてトイレ休憩をとる。ここの売店では、静岡おでんが食べられるほか、物産も多く売られていた。

畑薙第1ダム手前の路肩崩壊箇所は、修復が進み、昼間のみ通行可能であった。畑薙第1ダムから先は道路が舗装されておらず、悪路であった。マイクロバスのサスペンションが可哀想だった。

14:30、椹島ロッジに到着。テント場は20張り以上設営可能。テントを設営し
16:30に夕食を食べる。この日は、うな丼で、pitagonさんの持参した真空パックうなぎがとても美味しかった。今後の山食の参考にしたいと思う。その後、入浴(無料)。翌日に備えるためと、前日の横河まつりの疲れを取るためにも、18:00に終身する。

7/26:
2:00に起床。天気も回復し、星が綺麗に見えた。3:10に出発。滝見橋の脇から山道に入る。

山行開始1時間ほどで、早くもBBRの左足かかとに靴擦れの兆候が出る。ガーゼとテーピングで応急処置を行う。また、pitagonさんの装備が重かったので、M24さんがいくつか持つ。

10:00、千枚小屋に到着。事前情報のとおり、小屋は焼失していたが、プレハブ小屋2棟で食堂と売店が再開されていた。M24さん、BBRは昼食にカップ麺を購入し、食べる。

11:35、千枚岳に到着。風は強いが天気は良い。荒川岳手前にて、pitagonさんのお姉さんに第1子が無事誕生したというメールを受信する(祝)

13:50、荒川岳(悪沢岳)に到着するが、ピークを過ぎたところで、いよいよ雨が降り始める。疲労度合と天候悪化を考慮して、荒川小屋まで歩くのを断念し、中岳避難小屋に泊まることにする。中岳避難小屋に15:30到着。

中岳避難小屋では、AUとDocomo(mova)の電波が入る。

夕飯の麻婆カレーに入れるために、ほんとうふを作るが、固まらず失敗。ガーゼで濾して(ガーゼにこんな使い方があるとは!)、カレーに入れる。コクが出て思いのほか美味しかった。小屋のおじさんから、長期常温保存可能な紙パック入りの豆腐をいただく。Morinaga製で、通販でのみ入手可能。やや重い気もするが、山食に重宝しそう。

18:15、就寝。行動時間は12:20であった。。

7/27:
午前中、雨が激しかった。3:15、起床。4:50、中岳避難小屋を出発。5:50、荒川小屋に到着し、休憩と水汲みを行う。中岳避難小屋から荒川小屋までの山行タイムは1時間だったので、天気が良ければ前日に荒川小屋に到達できたかもしれない。残念である。

9:00、赤石岳に到着。その後、赤石岳避難小屋にて休憩する。雨で消耗した体を休める。

11:25、百間洞山の家に到着。悪天候と疲労のため、予定を変更してここに幕営することに決定する。受付を済ませた後、小屋に上がらせてもらい、カッパを乾かす。その間に、食堂にてりんごケーキとドリップコーヒーをいただく。このケーキは、ヘリで空輸しているそうで、夕飯には揚げたての豚カツも出るそうだ。すごい!

BBR、小屋のストーブの排気管に触れ、3本の指先に軽い火傷をする。疲労と気の弛みが原因であろう。

13:00、テントを設営。テント場は小屋から5分ほど離れていて、やや遠い。16:00ごろに雨が止んだので、装備を干す。また、pitagonさんとBBRが久々に天気図をとる。あまりキレイに描けなかったが、停滞前線が本州にかかっており、翌日以降も天気が回復しそうにないことが分かる。

19:30、就寝。行動時間は6:35であった。

7/28:
4:00、起床、天気は晴れ。5:40、出発。中盛丸山の手前にある見晴らし台から富士山が見える。Pitagonさんの指導のもと、M24さんとBBRが高山植物の名前を勉強する。チングルマ、コバイケイソウ、シャクナゲなどは覚えやすかった。

7:20、中盛丸山の山頂に到着。Docomo(FOMA)の電波が入る。K◇さんからの天候を心配する親切なメールを受信するが、疲労のため誰も返信せず。K◇さん、本当にごめんなさい。

兎岳手前に水場あり。片道5分。水場への分岐点にはテント5張り設営可能。

9:35、兎岳に到着。兎岳避難小屋は荒廃している。小屋前に1張り設営可能。

聖岳手前の最後の急登にてまた雨が降り始める。12:25、聖岳の山頂に到着。雨のため、何も見えなかった。

小聖岳手前のコルにて休憩する。1張り設営可能。Pitagonさんの差し入れの魚肉ソーセージを食べる。

14:45、聖平小屋に到着。天気が回復する見込みがないので、合宿の続行を断念し、聖岳登山口に下山することを決める。雨のため、テント泊は我々のみであった。山小屋の方から、お茶とクッキー、グレープフルーツをいただく。今回の合宿は、天気には恵まれていないが、食べ物には恵まれているようだ。

夕飯は、すき焼き肉豆腐丼。ほんとうふに再度挑戦し、説明書きにある水の分量の半分で作ったところ、見事に成功した。

19:30、就寝。行動時間は、9:05であった。

7/29:
3:30、起床。4:30、出発。弱い雨。聖沢登山口までは熊の出没に注意。熊鈴をつける。7:00ごろに造林小屋跡を通過、9:10に聖岳登山口に下山する。9:50のバスが来るまで、同じくバス待ちの夫婦と談話をして過ごす。

10:20、椹島ロッジに到着。水道をかりて、カッパ・ザックカバーを洗い、装備一式を乾燥室で乾かす。500円を払い、入浴する。団体客が下山するときだけ湯を張るらしい。幸運にもその日にあたった。普段はシャワーのみ利用可能。昼食にチキンカレーを食べたあと、白旗史朗写真館を見学する。この土地の木を使った大きなログハウスで、柱も太い。人もほとんどおらず、ゆっくりと鑑賞することができた。

13:00、椹島ロッジを出発し、17:50静岡駅に到着。駅前の焼肉屋で打ち上げを行う。

【感想】
pitagon:5年前に三伏の水場に行く途中、荒川岳方面を見たことがあります。その頃からこのエリアにはいつか来たいなぁと思っていました。(その時もすごい雨で結局エスケープしたんですが。)社会人になってまた新たな仲間と4泊5日も縦走できてとても幸せでした。最初の目的は聖・光だったので、今回光に行けなくて残念でしたが、次に縦走するときはもっとトレーニングを積んで軽やかに歩きたいと思います。

M24:まともな縦走は今回が初めてでした。土砂降りが続いたのが残念でしたが,南アルプスを存分に堪能できました。今回行けなかった光岳はどこかのタイミングでリベンジしたいです。

BBR:
南アルプスの山行は北岳周辺しか経験がなかったので、今回の夏合宿はとても良い思い出になりました。特に、水と植物の豊富さに驚かされました(pitagonさんのお蔭で、高山植物にほんの少し詳しくなりました、感謝感謝)。つぎ訪れるときは、光に登りたいです。

【全行程】


悪沢岳は(富士、北、穂高、間ノ、槍に次いで)本邦第六峰!

赤石岳は第7峰!笠雲が出ている
雨が止んだ!さぁ天日干しダー