2010.1.10 黒斑山(浅間山外輪山)

 新幹線で佐久平まで行き、そこからJRバスで標高2000mの車坂峠(高峰高原ホテル前)へ一気に登る。
峠でバスを降りた途端、いきなりの−10度の世界へ投げ出されて、ワカンやスノーシューなどを装着して準備している間に、指先と鼻の頭が冷え切ってしまう。

 歩き出しは、鳥居の横から。踏み跡が付いているので、ラッセルの必要は無い。傾斜もそれ程、急な訳では無く、スノーシューでも十分歩ける。また樹林帯の中なので、峠ほどは風も無く、徐々に体が温まって来た。最初の小ピークを越え、一旦下ってから少し急な上りになるが、途中から左手に、下山ルートの谷筋が見え、左前方には、トーミの頭の手前の鞍部が見える。

 右の露岩のピークに登る手前で、鞍部から浅間山が現われたが、すぐに雲に隠れてしまう。このピークは、浅間山の外輪山の一角で、ここから左(北)に折れて、急な上りを15分程上ると、黒斑山頂だ。
 東側は火口壁の絶壁になっていて、その先に浅間があるハズだが、残念ながら雲に隠れて見えない。最初は山頂でお汁粉でも作るかと思っていたが、あまりに寒くてそれどころじゃない。とにかく早く下山して温泉に入りたいと、早々に下山開始。トーミの頭の先で右手に分かれる中コースを下山する。
 このコースは、ずっと谷を行くので風も無く、暑いくらいだった。

 アサマ2000のスキー場が右奥に見えるようになると、峠も近く、踏み跡は右手のスキー場の駐車場の方へ分かれて行ってしまい、峠へ向かう左の道は、踏み跡が消えてしまっている。距離は大した事無いので、皆で思い思いにラッセルを楽しんで峠へ向かう。峠側から、スノーシューのパーティーがやって来て、このパーティと摺れ違ってからは、立派な踏み跡を辿ることができ、峠に戻って来た。

 ワカンを外して、早く温泉に入りたいと、峠の下のスキー場まで行ったが、ここでは温泉に入れないと言われ、再び高峰高原ホテルまで、登り返すはめになった。ホテルの温泉に入って十分に温まり、50円の割引券で、しぼりたて牛乳(500円)を、450円で飲む。一旦、体が温まってしまうと、あのバス停の氷点下の世界へ戻りたく無くなってしまうのだが、そうも言ってられない。バス時刻ギリギリまでホテルのロビーに留まってから、外へ出る。帰りのバスは全席が埋まる位の満席で、暖房に爆睡しながら、佐久平へ下りて行った。
黒斑山

浅間山が一瞬姿を現す。
行こう竜ノ巣へ!父さんは帰って来たよ。

なかなか全容はあらわさない。
黒斑山頂。早く下りようよー!
蔵王かっ!
鳥居の左が登山口。初詣まだの人はどうぞ。
佐久平駅前より、浅間山・黒斑山を望む。